今、せっせせっせと授業動画コンテンツを作成し、配信する毎日です。

COVID-19の影響でしばらくは大学に入ることができません。臨床実習も中止となり、web上で担当している学生4名と頻繁に模擬患者に基づいてディスカッションし、適宜、指導したり、学習ポイントを教示したりと、ルーチンでない日々を過ごさせてもらっています。

動画作成・配信の話に戻ると、今日はおおよそ4時間ぐらいPC画面に向かって話していました。1時間ほど話したものの録画を確認すると背景が真っ暗なままであったり、あるいはうまく録れてなかったなど、今日は同じ授業を3度も一人孤独に展開するはめになってしまいました。

そうした日々が続き、研究や執筆活動に手が回らなくなりつつあります。しかし、新しいものにチャレンジしていると、いろんなものを学習している自分自身に遭遇することができて、なんだか清々しいのです。いつもなら、管理や主宰する側なので、新しいことを学ぶことに対して「それどころじゃないわ〜」って、距離をとりつつあったわけですが、このような危機的あるいは切迫した状況であれば、やらざるをえないわけです。

「めんどくさい」といい、逃げることができないところまで追い込まれ、それに向き合っている自分をメタ的に観察すると、「それでも人間は成長する」と思ったりするわけです。

森岡　周