研究室を主宰する森岡周が、日々、真剣に、あるいは適当に生きている中で思った・考えた・行動したことを
エッセイとして書いています。
更新日:2025年02月07日
現代社会では、生産性や効率が美徳とされ、常に「何を達成したか」「どんな成果を出したか」が問われがちです。そんな風潮の中で私たちは、「やる自由」を享受する一方で、しばしば「やらない自由」を疎かにしてしまうことがあります。と […]
更新日:2025年01月24日
今回は、マルティン・ハイデガーの哲学に登場する「未来への投企(Entwurf)」と、ジョン・キーツに由来する「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」のあいだにあるとされる“矛盾”について考 […]
更新日:2025年01月16日
今年度、本研究室からは11編の修士論文が完成しました。学会発表が熟れてしまい、考察を長く(冗長でなく)書くことができないのではないかと思ったりしています。以下、指導した要点を残しておきます。 学術論文における「考察」は、 […]
更新日:2025年01月12日
暗黙知と社会的アイデンティティの効率性 資格や公的機関が提供する制度的な枠組みは、個人をある一定の座標軸上に固定化する力を持っています。一度その枠組みを得ると、「自分が何者であるか」を再考する必要性が薄れるように感じられ […]
更新日:2024年12月31日
私たちが歩くとき、足の動きやバランスを細かく意識することはほとんどない。歩行は、まるで呼吸のように「無意識」に行われる日常の一部である。 しかし、片麻痺患者にとっては違う。歩行の一歩一歩が強く意識され、その動作は困難を伴 […]